◆日経平均がもみ合いでも、個別物色意欲は強い
24日の日経平均は、米国株の4日続伸と円安傾向で反発になりましたが、寄り付きを高値にした小幅な陰線で膠着感が強くなりました。
ただし、日経平均とドル円がそろって5日線を上回ったので、調整一巡感につながったと思われます。
明日は5日線抜けの流れから続伸が期待されるのですが、1ドル=112円を抜け切れないドル円水準では上値が重くなりそうなので、横ばいの想定です。
一方、今日の騰落レシオ(25日平均)は164%台まで急上昇し、数字の上では過熱感もうかがえます。
急上昇した要因は、ちょうど25日前が4月安値を試した時期のため、値下がり銘柄数が多い日が計算から外れるという計算上の特殊事情もあったと思われます。
ただし、騰落レシオが過熱圏を示しているのは、それだけ物色意欲が強い裏返しでもあります。
今日は任天堂が売買代金トップで年初来高値を更新、昨年の夏にポケモンフィーバーで急騰した水準にあとわずかまで迫りました。個別物色で人気になっている代表的な動きだと思われます。
日経平均はドル円水準が重しでもみ合い商状でも、値上がり銘柄が多くて底堅い展開になりそうです。