◆PERや移動平均線が下支えになるもみ合いを想定
週末(19日)の米国株式市場は主要株価指数がそろって大幅続伸、トランプ政権の先行き不透明感はくすぶっているものの、一昨日に急落したリバウンドの流れが続きました。
ひとまずは米国株が急落分を取り戻したので、週明けの日経平均も続伸で始まりそうですが、ドル円と米国債券利回りの戻りが鈍いので、伸び悩みそうです。
為替市場はドル売りの流れが続き、主要通貨に対するドルインデックスはトランプラリー後の最低水準をつけています。
また、米国債利回りは1ヶ月ぶりの低水準になっており、日経平均は為替と米国債利回りに連動しやすい傾向があるので、上値を抑える要因になりそうです。
一方、週末の日経平均のPERは14.06倍でした。心理的な節目の19500円を割れと14倍割れが重なるため、下値目処として意識されそうです。
また、25日線と75日線がゴールデンクロスし、19200円程度に位置しています。移動平均線が日柄をかけて水準を切り上げてくるので、下値をサポートしやすくなりそうです。
これらの状況をあわせて考えると、当面の日経平均は上値は重く、下値が固いもみ合い展開になる想定です。
物色動向は、円高や米国債利回りの低下が重しになっているため、金融株や為替に連動しやすい自動車株などの輸出関連株はネガティブな反応になりやすそうです。
中小型の好業績銘柄、内需関連株などに資金が向かいやすい環境が続くのではないかと考えられます。