マーケットテーマが変わる気配も
ようやくトランプ政権の通商政策が本格的に動き出す事となるが、ライトハイザー氏は1980年代のレーガン政権時代、USTR次席代表として、鉄鋼などの貿易交渉を担当。日米鉄鋼協議では、日本側に鉄鋼製品の自主的な輸出規制を認めさせるなど、強硬派として知られる人物で、円高ドル安要因として意識されそう。
ドル円は、2016年12月高値~2017年4月安値までの下げ幅に対する61.8%戻し~心理的節目115円水準が、上値抵抗として機能して修正入りとなっている。欧州リスク・北朝鮮リスク後退や米利上げ観測からのドル高が一服、トランプ大統領のFBI長官解任に対する疑惑など、マーケットのテーマが変わる気配にも注意したい。来週にかけて、一目均衡表の雲が切り下がっており、112円程度の修正はあってもおかしくない形状となっている。