■(先週までの動き)今週のドル円見通し
■先週は地政学リスクを中心にやや軟調に動きテクニカル的にも意識され、200日移動平均線を一時割り込む格好となりました。
しかし、その後はフランス大統領選を控えて一旦、ポジション調整の動きが強まり、109円台に突入する場面となっています。
今週はどうでしょうか?
■今週の戦い方と材料
基本的にリスクオンとは言い難く、むしろややリスクオフに傾きつつあるようにみえますが、それぞれの料をみていきます。
本日オセアニアタイムでは、クロス円がギャップアップで始まっていますが、大幅な窓があくと為替市場はその窓を埋めにいくことが多いこと、そして地政学リスクも残っていますので高値掴みには注意が必要です。
※リスクオン材料
・トランプ米大統領が大型の税制改革案を26日に発表。
→ 政権100日間に向けたトランプ政権公約イベントを意識した大減税案という点では期待はあるものの、これまでの医療改革代替案や入国制限失敗、むしろ米航空便削減や観光業への影響が大きく、経済的評価が悪い状況です。
それ故に、今回の減税案も現実的になるのか疑問視されやすく、財政の大盤振る舞いでもしない限り、無理なのではないかとみています。相場にとってはインパクトが薄いとみています。
米連邦準備理事会(FRB)のフィッシャー副議長は21日、CNBCとのインタビューで、年内の利上げはあと2回が適切との考えを改めて示す。
→ 米利上げに関しては、相場は既にあと2回は織り込み済み。むしろ3回といったサプライズがなければ、相場の転換材料にならないとみています。
■地政学リスクは来週もくすぶり続け、その中で政治リスクが表面化し始める可能性をイメージしています。
仮に、ドル円相場が上昇したとしても、戻り売りのチャンスが広がる可能性もありそうです。110円の重さを改めて感じる1週間とみています。
今後とも宜しくお願い致します。