◆日経平均の戻り目処は?
19日(水)は、欧米株安や円の高止まりで反落スタートでしたが、下げ渋る展開でした。
日経平均はわずかにプラスを保って3日続伸ですが、TOPIXはマイナスでしたので、底入れ感につながるような動きではなかったと思われます。
また、日経平均は今週に入って3日続伸しているものの、終値ベースの騰落は+19円、+63円、+13円で3日合わせて100円も上昇していませんから、底打ち反転ともいいにくい状況です。
しかしながら、今日の環境で日経平均が安値を更新せずに下がらなかったのは、大きかったのではないかと思われます。
今週に入ってから騰落銘柄数は連日で値上がりが多く、中小型株は反発ムードが高まっていると考えられますし、今日は東証1部の売買代金が2兆3千億円を回復しました。
ようやく需給面で売りが一巡し、日経平均の自律反発が続きそうなので、続伸の想定です。
日経平均の上昇幅は小さいのですが、2日続けて終値が5日線を上回っていますので、明日の相場で続伸すると、5日線が方向転換しやすい状態です。
仮に5日線が方向転換になって自律反発の動きが続いたとすると、今回の下落が始まった直前の高値が3月13日の19656円、安値が4月17日の18224円なので、およそ1ヶ月間下がった幅1432円に対しての反発と考えられます。
1/3戻しだと18701円、半値戻しだと18940円なのですが、懸念材料がたくさんある状況なので、下げ過ぎの自律反発の範囲である1/3戻し程度が現実的ではないかと思います。
また、現在の25日線の角度だと、あと1週間程度で25日線が18700円台に下降してきますから、来週にかけてひとまず1/3戻しを試す想定ができそうです。
ただし、週末のフランス大統領選挙で波乱がないのが前提なので、週末はポジション調整で一服になるのではないかと思われます。
来週末は決算発表前半のピークですから、全体の自律反発から個別企業の決算結果を織り込む流れになりそうです。