MOAB(モアブ)投下!
同爆弾の実戦使用は初めて。
MOABは、北朝鮮攻撃の際に地下施設向けに使用されると言われてきた。通常兵器としては史上最大の破壊力を持つ爆弾で、米空軍内部では「Mother Of All Boms(すべての爆弾の母)」と呼ばれる。
北朝鮮に対する警告と共に、実戦使用テストを実施したと思われる。
今週、トランプ大統領はツイッターで、 「中国が北朝鮮問題を解決するなら、米国との通商合意ははるかに良いものになると習主席に説明した」と、安全保障と米中貿易を「ディール(取引)」したことを明らかにしたが、米国の中国の為替操作国認定見送りに対して、中国共産党機関紙「人民日報」系の環球時報は、北朝鮮が核開発プログラムを停止すれば中国は北朝鮮の安全保障を強化するとの見方を社説で示した。環球時報は、北朝鮮が中国の助言に従い核開発を停止すれば、中国は直ちに北朝鮮の国家と政権の安全確保に積極的に取り組むとし、「これは平壌にとって最良の選択だ」と指摘した。
中国から北朝鮮へ手が差し伸べられた格好だが、北朝鮮がどうするかは不明だ。
Xデーとされる15日(土)の金日成生誕記念日や、25日(火)の朝鮮人民軍創建85周年には今回、記念パレードに海外メディアが数多く招待されている。米軍の攻撃を避けるための人質利用としての招待だろうが、スクープ映像狙いもあり、多くのメディアが参加するものと思われる。
原子力空母カールビンソンが朝鮮半島近海にまもなく到着するなど緊張が高まっているものの、15日・25日には米軍による攻撃は行わず、北朝鮮による新たな核実験やミサイル発射実験の有無や、中国から差しのべられた手を拒否するのか受け入れるかを見極める時間となるかもしれない。ただし、北朝鮮が核兵器放棄の姿勢を見せない限り、日本のGW~韓国大統領選挙(5月9日)にかけての緊張状況は継続しそうだ。
そう言った中、行われる日米経済対話(18日)では、日本の安全保障を盾に、米国に有利な交渉が進められそうだ。ドル円は、200日移動平均線で下支えられて自律反発しても、上値は限定的となるだろう。