◆北朝鮮の記念日を控えて、手控えムードに傾いている
週明け10日(月)は先週末にかけた急落の反動が優勢になり、日経平均は続伸を保ちました。もっとも、売買代金は3月15日以来の2兆円割れとなり、先週末から急減しました。
先週末にかけて日経平均の下げ幅は限定的だったものの、記録的な全面安で騰落レシオが80%を割り込み、売買代金も増加したので、セリング・クライマックスが意識される動きでした。
明日もリバウンドが続くと日経平均は3日続伸になるのですが、今日の売買代金が急減したところを見ると、手控えムードになりそうです。
また、3月中旬からの下げ幅1139円に対する1/3戻しが18896円のため、続伸するとすぐに届いてしまう水準ですから、戻り売りに押されやすいと考えられます。
米国株高や円安が一段進めば3日続伸の可能性が考えられますが、地政学リスクがくすぶっているため、期待するのは難しそうです。
ただし、今日の上昇で3月29日以来、8営業日ぶりに5日線を終値で超えました。短期的な下落に一巡感が見られているため、リバウンドの反動安程度の想定です。
一方、北朝鮮と米国の緊張で地政学リスクがくすぶっているのですが、4月15日が金日成(キム・イルソン)の生誕105周年のため、近々に核実験を行う可能性が高いと見られているようです。
100周年だった2012年には長距離弾道ミサイルを発射したこともあるため、北朝鮮の国民的な記念日が近づき、緊張が高まっているようです。
また、今週末は4月のオプションSQを控えていることや、来週からは3月企業の決算発表が本格化します。積極的な売買を手控える材料はたくさんありますから、しばらくは神経質な展開が続きそうです。