◆チャート形状は徐々に悪化している
30日(木)の日経平均は、前場は前日までに続伸した反動で小幅安程度でもみ合っていましたが、後場中ごろから一段安になる展開でした。
ドル円が大きく円高に振れたわけではなかったですし、売買代金が2兆円を超える程度の薄商いで終わったことから、買いが手控えられて先物主導で下げが加速したような印象でした。
明日も米国株式市場や為替の結果次第になりそうですが、週末、月末、期末が重なるため、買い方の手控えが続きそうです。ただ、3月期末の株価が意識されそうなので、19000円の攻防を想定します。
ただし、今日の下落で上向きかけた5日線を割り込んでしまい、75日線に上値を抑えられてしまった格好のため、チャート形状が徐々に悪化しています。
期末株価が19000円を保ったとしても、来週にかけて上値が重いと25日線と75日線がデッドクロスしてしまうため、調整が長引いてしまう可能性が出てきそうです。
仮にデッドクロスすると、昨年8月中旬にゴールデンクロスして以来、およそ7ヶ月ぶりの傾向の変化です。
しかしながら、週足の26週線、52週線は右肩上がりを保っているので、日足チャートがデッドクロスを示しても横ばい相場を保つ可能性は残ります。
ただし、26週線は今年の安値水準である18650円を超えてきているので、今年の安値を割り込む展開になると、26週線割れが重なるため、中期的にも弱気形状になってしまいそうです。
円高傾向でも半導体関連株の一角などがしっかりして日経平均を支えているのですが、それ以上に自動車株などの弱さが目立っているので、重苦しいムードが続きそうです。