◆トランプラリーの巻き戻しが続いている間は神経質な横ばいが続きそう
28日(火)の日経平均は、円高一服や3月権利配当取りの動きで大幅反発になりました。値上がり銘柄数は1800銘柄を超えて、今年2番目の多さの全面高でした。
ただし、円高一服といっても1ドル=110円台中盤程度でしたから、為替の動き以上に大幅上昇した印象です。前日に300円近く急落したのが行き過ぎだったのかもしれません。
明日は権利落ち日のため、配当権利のない日経先物の終値19040円がおおよその配当落ち価格として考えられます。
配当落ち分を即日に埋めると先高期待が強いとされる日なので、明日の相場で日経平均が変わらず以上になるかが注目されます。
また、受け渡しベースの新年度入りですから、権利落ちを即日に埋めて続伸となれば、強気の見方につながりやすいと思われます。
ただし、昨年は権利落ち日から7日続落しています。権利付き最終日(3月28日)の終値17134円から4月6日の15715円まで急落したので、いやなイメージが残っているかもしれません。
円高が一服したといっても1ドル=110円台ですし、NYダウは5年8ヶ月ぶりの8連敗中です。
NYダウの続落や円高が象徴しているのは、トランプラリーといわれた金融関連株やインフラ関連株の大幅上昇と円安の巻き戻しが続いている状況を示しているのだと思われます。
トランプラリーの巻き戻しが続いている状況では、日経平均が配当落ち分を即日に埋めるほどの強さはないと考えられるため、明日は権利落ちを埋めきれずに反落の想定です。
ただし、配当落ち分以上に下がるというほどではなく、実質は横ばい程度ではないかと考えています。