◆マザーズ指数は今年初めて25日線を割り込んだ
15日(水)の日経平均は、米国株安や原油安が心理的な重石になり、小幅続落になりました。
日経平均の下げ幅は32円と小幅でしたが、東証一部の値下がり銘柄数は1400を超えていましたので、日経平均の下げ幅以上に地合いの悪い印象でした。
明日はFOMCの結果次第と考えられるため、想定しにくい状況です。
大方の見方どおり、FOMC後にドル円が1ドル=115円台を突破する円安、米国株高となれば反発して高値更新、円高や米国株安になった場合には続落なのでしょう。
ただし、日足チャートは5日線、25日線、75日線がそろって上向きの3線上昇型を保った強気形状の三角保ち合いと考えられます。
為替や海外市場の波乱がなければ、イベント通過でアク抜けの可能性があるため、反発の想定といたします。
日経平均は3ヶ月の往来相場で動きが少ない状況ですし、今日は今年2番目の薄商いでしたから、高値更新には半信半疑の投資家は多いと思われます。
しかしながら、保ち合いの見方を変えれば、次の動きのエネルギーを貯めている可能性もあります。
保ち合いから上に抜けるかどうかは確実ではありませんが、日経平均のチャートは強気形状を保っているので、抜けたときにはしばらく高値追いの上昇が続く可能性は十分に考えられます。
一方、今日は新興市場でにぎわっていた銘柄が総崩れの展開になりました。マザーズ指数は3%を超える大幅下落になり、今年初めて25日線を割り込む長い陰線が出現しています。
下落幅が大きかったので、目先的に急落のリバウンド狙いの買いは入りやすいと思われますが、上昇トレンドが転換してしまう可能性には注意したい局面です。
さえない日経平均や東証1部銘柄の代わりに新興市場の小型株が地合いを支えていましたから、新興市場の流れの変化にあわせて、日経平均や東証1部銘柄に物色が循環するサイクルになるかもしれません。