◆期末の権利取りが多い内需関連株が指数を支える
週明け13日(月)の日経平均は、円安の伸び悩みが重しになって反落スタートになりましたが、プラス圏に切り返して3日続伸で終わりました。
連続の陽線で続伸しましたし、5日線、25日線、75日線ともに上向きの3線上昇型を保っていますから、チャートを見れば強気形状で底堅かったといえるでしょう。
しかしながら、売買代金は2兆円を大きく割り込んでおり、相場の中身は高安まちまちで、なんとも煮え切らない印象でした。
保ち合いから高値を抜けるときは、新しい相場展開になる先高期待があるものです。それがまったく感じられないのですから、売り方の買戻しではないかと感じてしまいます。
また、日経平均が3日続伸しても、景気敏感株の上昇が目立っていません。
本日の業種別指数では、証券、鉄鋼、海運、石油石炭、鉱業、金属製品、精密、非鉄金属、機械、ガラス土石などの景気敏感系の業種がそろってマイナスでした。
なかでも、相場が活況になると真っ先に上がりやすい証券株が値下がりトップでしたから、日経平均が高値更新しても投資家に先高期待はないのではないかと感じます。
明日は、14日~15日にかけて行われる米国FOMC直前のため、様子見姿勢が強くなりそうですから、3日続伸した反動安の想定です。
ただ、売り急ぐ材料もないので、下げても19500円台までではないかと考えられます。
一方、3月期末が迫り、期末の権利取りで内需関連株に物色が向かっている動きが見られました。
3月の株主優待が有名なオリエンタルランドは今日で5日続伸し、戻り高値を更新しています。
景気敏感株に比べて業績が安定している内需関連株は、配当利回りが高かったり、株主優待が魅力的だったりします。
配当や株主優待を狙った買い需要が入りやすい時期になってきましたから、景気敏感株がさえない動きでも、内需関連株が指数を支える展開が続くかもしれません。