◆1ドル=115円トライで、日経平均も19500円を目指す展開か?
9日(木)の日経平均は、1ドル=114円台の円安が手がかりになり、5日ぶりの反発になりました。
民間調査会社ADPの雇用統計が事前予想の+19万人程度を大きく上回る+29.8万人と伝わり、ドル買いの手がかりになりました。
日経平均はようやく反発したのですが、1ドル=114円台中盤の円安と4日続落していたことを考えると、上昇幅が100円にも届かないのは物足りない印象です。
売買代金も2兆円割れが定着していますし、明日は雇用統計を控える週末ですから、大方の見方は小動きが続く見通しだと思われます。
しかしながら、大幅続伸してしっかりの展開になるのではないかと考えています。
理由は、メジャーSQ通過で需給の重石が外れること、円安が心理面をサポートしそうなこと、テクニカル的な反転初動が重なるためです。
続伸を想定する一番の手がかりは、ドル円が円安の節目に接近していることです。
本日の夕刻時点のドル円相場で、昨晩の米国市場でつけた1ドル=114.75円を抜ける場面が見られています。
2月以降、1ドル=115円台に乗せたことがありませんので、あと少し円安が進むと節目を越える水準です。
もちろん、米国市場で115円に届かずに押し返される可能性もありますが、節目抜けの流れが出ている状況は注目できると思われます。
また、テクニカル的な反転初動に重なるタイミングも注目できそうです。今日は上値を5日線に抑えられ、下値を25日線が支えられていますが、5日線の角度が緩やかであり、小幅上昇でもすぐに抜けられる水準です。
5日線抜けで転換するハードルが低い状態で円安が支えになると、テクニカル的な買いで上昇幅を押し上げやすいタイミングと考えられます。
夜に米国雇用統計の発表を控えて神経質になりやすい週末ではありますが、日経平均の大幅続伸に期待しています。