◆13年ぶりの連騰記録になったジャスダック平均の傾向とは?
8日(水)の日経平均は、手がかり不足で4日続落になりました。小幅な自律反発を考えていたのですが、海外株安や円安一服で買いが手控えられる結果でした。
しかし、今日の下落で25日線までの下落になったので、明日こそ自律反発の想定です。ただ、手がかり不足が続いているので、19300円台を回復する程度の上昇に留まるのではないかと考えられます。
もっとも、今の株式市場で活発に売買されている個人投資家の方は、日経平均の動きに関心が少ないかもしれません。
今日は日経ジャスダック平均が19連騰を達成しました。2003年12月24日から2004年1月27日までの21日続伸以来の連騰記録だそうです。
日経ジャスダック平均は1991年の高値を超えたり、連騰記録を作ったりと話題が多く、歴史的な動きになっていますから、個人投資家の興味はこちらに向かいそうです。
そこで、2004年の日経ジャスダック平均を調べてみると、21連騰を達成したあとも上昇傾向が続き、2004年5月に2061円の高値をつけています。
21連騰したときの水準が1500円程度だったので、連騰が途切れてからも春先にかけて上昇スピードが速くなったといえます。
一方、2004年の日経平均もしっかりしていたのですが、10000円から12000円の往来相場が2005年の8月まで続いています。
日経平均は2005年8月の小泉郵政解散をきっかけに高値ブレイクして、2006年にかけて大相場が始まったのですが、それまでは日経平均が上がりそうで上がらず、下がりそうで下がらない往来相場が続き、小型株に資金が向かう展開が続いたといえます。
日経平均が動かないのでつまらない相場のようですが、個人投資家にとっては面白い相場展開になっているのかもしれません。
ただし、本日のジャスダック市場全体の売買代金は700億円程度です。「ニンテンドースイッチ」発売で連日で全市場の売買代金トップになっている任天堂が952億円でしたから、任天堂1銘柄の売買代金にもとどかない小さな市場といえます。
小さい市場だから少ないエネルギーでも上がりやすいわけですが、反対に換金売りに傾くと、一気に崩れてしまう可能性もあります。
歴史的な動きであっても、リスク管理はしっかり考えるようにしていきましょう。