◆3日続落スタートも、押し目買い優勢か?
週末の米国株式市場は、週明けが休場(プレジデンツ・デー)のため、序盤は3連休を控えて利益確定売りが優勢でしたが、取引終了にかけて上昇してプラス圏を回復する展開でした。
NYダウはわずかにプラスを保って7日続伸を達成、ナスダック指数は反発して、ともに終値ベースの最高値を更新しています。
一方、為替市場はフランス大統領選挙の波乱がくすぶったことや、米国債利回りの低下が手がかりになり、ドル安、円高の流れで1ドル=112円台後半で終わりました。
週末のシカゴ日経先物は、円高の流れに連動する形で安値を試し、19020円まで下落する場面があったのですが、終値は-70円の19130円で終了しています。
週明けはシカゴ日経先物にサヤ寄せして3日続落のスタートになりそうですが、日経平均の25日線(17日)が19116円でシカゴの終値と同水準なので、いったんは下げ渋るのではないかと考えられます。
東京市場の為替が1ドル=113円台に戻すようだと売り一巡後に買い戻し、1ドル=112円前半に円高が進むと下げ幅を広げて19000円の節目を試す展開になりそうです。
ただし、月曜日は米国が休場で参加者が少なそうなので、方向感が出ない小幅続落の想定です。
一方、日経平均が方向感のない往来相場になっているのと対象的に、先週は小型株の堅調さが目立ちました。円高や日経先物の影響が大きい主力株を避けて、個人投資家中心に物色されていると考えられます。
来週は手がかりになる経済指標の発表やイベントが少ないですし、翌週28日にトランプ大統領の施政方針演説が予定されているので、日経平均や主力株は方向感のない相場展開が続きそうです。
日経平均が上がらないと個別株も上がらないと感じてやりにくさもあると思いますが、個別物色と割り切った方が結果につながりやすい環境なのではないかと思われます。