ADP・ISMと全部良好!
ISMの製造業雇用指数 12月:52.8、1月:56.1
ADP全国雇用者数 12月:15.1、1月:24.6
また、やや上向いてきていた新規失業保険申請件数も、直近の平均値は前回を大きく下回ってきています。
今回の事前予想は、非農業部門雇用者数が18.0万人、失業率が4.7%となってりますが、ここ数か月のマーケットの焦点は平均時給。その事前予想は、前月比が0.3%で、前年比+2.8%となっています。
雇用統計のファーストアクションは非農業部門雇用者数(NFP)の結果で動くものの、第2波動は平均時給や労働参加率、また前月の修正値などで動きます。そのため、値動きを見つつこれらの情報を確認してからポジションを取ることが、勝率アップに繋がりそうです。
事実、NFPの結果が良かったものの、労働参加率が悪くて前月の数値が下方修正されたために全戻しとなった、ということは年に何度か起こりますので、値動きに惑わされずに、このあたりの数字とNFPの結果を照らし合わせていきましょう。
また、昨晩112円台前半まであり、さらに東京時間の乱高下もありマーケットのポジションはややショートに傾いていると感じます。これが欧州時間に上昇し始めると、このポジションは損切りせざるを得なくなります。そういったことを考えると、発表前の値動きとしては、2月1日のような値動きの再現となるのではないでしょうか。
ただ、そうなった時には今度はロングポジションが多くなりますので、雇用統計で良い結果が出たとしても利食いが入り易く、行って来いとなる展開が予想されます。
たとえドル円の上昇が無くても、事前の期待の高さを考えると行って来いとなる展開が高い気がするのですが、どんな数字が飛び出すのか分からないのが雇用統計。(以前、20万人程度なら行って来いになると書いたその日に28万人という数字が出て衝撃を受けた覚えがあります。)
事前の値動きでマーケット参加者の心理やポジション状況を確認しつつ、できるだけ偏った見方はしないようにしたいですね。