大統領令に非難が殺到
週明けのドル円は下窓を開けてスタートし、金曜日終値には115円台だったものの回復できずに114.20円台まで下落。ただ、ここでは、114.00円にあった大きめの買い(公的資金との噂)に阻まれ反発しました。
金曜日に発表された米国のGDPは、前期比年率+1.9%(予想:2.2%)と驚く数字でした。これは113円台で引けると思ったのですが、急落後は急反発し、発表前の高値を更新。内容をよく見てみると、減速要因は前期に一時的に急増した輸出の鈍化が主な原因で、個人消費は+5.2%と好調であったことから、買いたい投資家が押し目と見て買い向かった、または、買わなければならない需要がそれなりに多かったと感じます。
今日の値動きを見てみても、欧州時間に買いが湧いてきている印象を受けます。このあたりは、月末の需要もありますので、今日・明日だけと割り切っておきたいところですが、無尽蔵に買いが湧いてくるような状況では安値で突っ込むのは避けたいですね。
先週から、ドル円は株・債券利回りからみると整合性の取れない値動き見て取れます。通常、米国10年債利回りが上昇すると、ドル円も上昇するのですが弱い印象。週末のトランプリスクを警戒するのかと思えば、115円台での高値引け。NYダウは19000代後半で1ヶ月以上揉みあったところを上にブレイクしたにもかかわらず、続伸せず。
ドル円の上昇が弱いだけだと、明日の『日銀に向けたテーパリングの思惑』かと思ったのですが、どうやらはその期待は小さいようです。むしろ、同時に発表される展望レポートで、GDP・物価見通しが、10円以上進んだ円安の影響を加味した上方修正期待があるようです。
ただ、115.50-60円は非常に強いレジスタンスラインとして機能していることから、ここは簡単に越えてこないでしょう。
また記者会見では、国債の買いオペ見送りに関してや、トランプ政権の評価、テーパリングへの質問などが出てくると考えられます。前回の記者会見では、「為替は円安ではない」と答えた際にゆっくりとドル円が10数銭ほど上昇する反応となりました。日銀総裁の記者会見はUstreamで視聴できますので、リアルタイムで会見を見れる方は是非見てみて下さい。
そして、記者会見が終わったとたんに動き出すことが(トランプ氏の場合は特に)多々あります。質疑応答がよく分からないという人でも、記者会見が終わって相場がどう反応するのかを見るだけで売買チャンスが広がりますので、気にしてみてはいかがでしょうか。