◆好業績銘柄は逆行高、個別物色中心の展開か?
週明け23日(月)の日経平均は、1ドル=113円台の円高が警戒されて大幅反落でした。
トランプ大統領の就任演説直後の米国株式市場は小幅上昇、為替も114円台を保ったのですが、東京市場の朝方に1ドル=113円台に進んだ円高に反応した格好でした。
トランプ大統領の就任演説で保護主義的な発言が目立ち、様子見姿勢になった矢先の円高だったので、円高に過剰に反応したのかもしれません。
日経平均は先週の3日続伸で5日線を回復しましたが、今日の大幅下落で再び5日線を割り込みました。また、25日線が下向きに変化しているので、調整ムードが強くなったと考えられます。
加えて、夕刻の欧州株式市場が軟調になっているため、明日は海外株安と円高が重しで続落の想定です。
日経平均は12月初旬に18300円から18500円程度の保ち合いから窓をあけて2段上げになっているので、窓埋めに向かう可能性が出てきたと考えられます。
一方、先週末に決算を発表した東京製鐵は逆行高の大幅上昇を演じ、約6年ぶりに1000円台を回復しました。
今週から主力株の決算発表が本格化しますから、東京製鐵のように決算を受けて上昇する銘柄が増えれば、日経平均の下値不安は後退してくると思われます。
本日は引け後に安川電機が決算を発表、直近の結果は減益でしたが、通期の利益を上方修正しました。
日経平均は調整含みですが、決算結果を受けて個別物色の展開は続きそうです。