◆景気敏感株の決算発表が注目される
週末(20日)の米国株式市場は小幅に上昇し、NYダウが6日ぶりの反発で終了しました。ただし、前日までNYダウが5日続落していましたから、自律反発程度の上昇と考えられます。
ドル円相場は、トランプ大統領の就任演説をはさんで1ドル=115円台回復する場面があったものの、押し返されて1ドル=114.56円程度で終わりました。
トランプ大領領の就任演説は、大きな波乱にならず、そうかといって大きな期待にもつながらず、マーケットを大きく動かす材料にはなりませんでした。
トランプ大領領の就任演説を織り込んだシカゴ日経先物は19135円で、週末終値からほぼ横ばいで終わっています。
先週の日経平均は5日線と25日線がデッドクロスし、週末の続伸で5日線を回復しました。
5日線に沿った短期下落の継続は否定したのですが、上値を25日線が押さえやすい形になっています。
週末(20日)の5日線は19002円、25日線は19282円なので、この範囲でもみ合いになる想定です。
ただし、4日続伸するには手がかりが少ないと考えられるので、小幅安の想定にいたします。
一方、来週から3月企業の決算発表が本格化します。日経平均がドル円の影響を受けずに水準を切り上げるためには、年末の円安で企業業績が上方修正され、日経平均の1株あたり利益(EPS)が上がることが条件になりそうです。
来週は週末にかけて為替の影響が大きい景気敏感株の発表が多いので、決算発表を待つ展開になりそうです。