◆上昇しても下げ過ぎの反動高に留まりそう
17日(火)の日経平均は、ほぼ全面安で日経平均が大幅続落となり、19000円の節目を割り込む展開になりました。
トランプ大統領の就任や今晩に予定されているイギリスのメイ首相のEU離脱に関する会見を控えて買いが手控えられる中、一段の円高が重しになりました。
明日は今晩の欧米株式市場、為替市場の結果次第になりそうですが、日経平均は5日線に沿った下方向への流れが明確になったので、上昇しても5日線に上値を抑えられる自律反発の範囲だと考えられます。
ただし、今日の大幅下落で2日続落の下落幅が500円弱と大きくなったので、続落しても小幅に留まる想定です。
一方、年初の大発会が大幅上昇したので年初安の警戒感が後退しましたが、今年に入ってから約2週間(9営業日)で上昇したのは3日だけで、結局は年初安の流れになっています。
過去3年間とも年初の下がり方は違いますが、安値をつけた時期を見ると、1月中旬から2月上旬に集まっています。
そして過去3年とも前年末にかけて上昇しているので、年末高の反動が1月中旬から2月上旬までかかっていると考えられます。
日足チャートでは下がり始めた感覚がつかみにくいかもしれませんが、週足チャートは5週間の高値もみ合いのあとに下離れた初動の形になっています。
上昇後に下がり始めるまでは時間がかかり、下がり出すとスピードが速くなるのは、株式市場の調整でよくあることです。
安く買おうとすればするほど下げの途中で買ってしまいやすくなりますから、日経平均が「いくらで下げ止まるか?」に注目するよりも、「いつ頃下げ止まるか?」に注目して、もう少し日柄が経過するのを待った方が良いと思います。