◆方向感がわからないときは、キャッシュを増やして次の展開に備えよう
28日(水)は日経平均がわずか1円安の反落でしたが、12月の配当分が27円程度あったため、配当落ちを考慮すると若干のプラスを保ったといえます。
ただし、売買代金は1兆5千億円台となり、今年最低を更新しました。
もっとも、昨年の12月28日以来の薄商いなので、年末特有の閑散相場だったといえます。
一方、東証1部の値上がり銘柄数は1411と増加しており、個人投資家の短期資金を中心した中小型株物色になったと考えられます。
売買代金が閑散で値上がり銘柄数が多いのも昨年と一緒なので、年末相場らしい展開になっているといえます。
機関投資家や外国人投資家が市場に帰ってくるのは年明けになりそうなので、年内残りの2日は指数を動かすメインプレイヤー不在で横ばいが続く想定です。
ただし、日経平均、NYダウ、ドル円ともに12月中旬から横ばいになって方向感がなくなり、保ち合いを離れた方に動きが出やすい形になっています。
昨年は年末にかけて3日続伸したあと、年初発会から急落しました。大発会は今年まで3連敗中でもあるので、年末が高いからといって年明けも上昇するとは限りません。
方向感がわからなくなったら、現金を増やして次の展開に備えるのが得策だと思います。