◆先行して上昇した景気敏感株の調整が目立っている
27日(火)は、日経平均が小幅ながら4日ぶりの反発になったものの、TOPIXは4日続落で高安まちまちになりました。
米国市場などがクリスマスの振り替え休場で手がかりがなく、東証1部の売買代金は連日の2兆円割れと閑散相場の小動きが続きました。
明日は受け渡しベースで2017年相場入りになるため、年内の換金売りがなくなり、今日よりは動きやすくなる投資家が増えそうです。
しかし、手がかり不足は否めませんから、日経平均の騰落の鍵を握るのはクリスマス明けの海外市場、為替市場次第になりそうです。
もっとも、海外のクリスマス休暇が本格化すると考えると、海外株高や円安をあまり期待できそうにありませんから、明日も小動きで横ばいの想定です。
一方、日経平均がほとんど下がらずに動きがないので気付きにくいですが、トランプラリーを牽引した主力の景気敏感株の調整が目立っています。
代表的な銘柄では、野村HDが8日続落、トヨタ、パナソニックが7日続落、JFEが6日続落になっています。
これらは業種が違いますし、個別の悪い材料が出たわけではありません。共通しているのは12月中旬に高値をつけて、25日線近辺まで2週間弱の日柄をかけて調整が進んでいることです。
日経平均の水準があまり下がらないのは、日銀のETF買い入れ期待などがあるからなのかもしれません。
動意の少ない日経平均だと方向感がつかみにくいので、主力大型株に調整一巡感が出るかに注目した方が、今後の動きがつかみやすくなるのではないかと思われます。