中国リスク台頭も根強い押し目買い
週末に中国側が返還を示したものの、意外にもドル円は上窓を開けずに始り、短期ロングポジションの投げや米系短期勢の売りに押される格好で下落に転じました。
117.50円付近では、公的・実需などの様々な買いが入ったようですが、結局売り圧力が強くダラダラと下落。ただ、117円割れとなったところでは、短期勢の買戻しや本腰を入れた買いが一気に入った模様。一瞬で切り返すこととなりました。
金曜日の安値付近がレジスタンスラインとなっているものの、117円付近では買い意欲があることがハッキリしましたので、117.10-117.50円このあたりで揉みあった後に、FOMC後のショートポジションが整理されるかたちで上昇に転じるのではないでしょうか。マーケットの雰囲気を見ていると、もう一度116円台があっても良さそうです。
※執筆後、ユーロドルの下落が鮮明になり米ドル買いの流れとなっていますので、厳しいかもしれません。
116円を明確に割り込むと、雰囲気は一気に悪化してきますが、トランプ相場で最大の深押しが11月25日の113.89円から、翌週月曜日に付けた11月28日の111.35円までの2円54銭。高値は118.66円ですので、最大押し目をつくりにいくとなると、116円を割り込まなければなりません。
そうなると、さすがにそのあたりでは『買わなければいけない人・買い戻さなければいけない人』が一気にドル買いに動いてきそうな状況であるために、上昇相場が終了するとは考えづらく思います。