日経調整から年末ラリーへ
たしかに、今の勢いで行けばもう手の届くところまできているかもしれませんし、あってもおかしくはないでしょう。
しかし、どうしても気になってしまうのは短期的に見た時の過熱感で、トランプ政権誕生から1か月の間に調整なく上げ続けてきたことです。
短期的な過熱感を示す「騰落レシオ」が165を越えてきたことがその過熱感を表しています。
騰落レシオはピークをつけてから数日後に実際の株価も天井をつける傾向があり、12/15時点の騰落レシオが165、12/16が156と下がってきているため、このまま下げていくと騰落レシオもピークに達したと判断することができます。
週明け月曜日の騰落レシオに注目しておきましょう。
日経平均が調整に入ってくると、これまで日経平均の中でもとりわけ買われていた金融株をを中心に一旦調整入りとなり、その資金が出遅れているセクターや新興市場に流れてきます。
すでに、そのような動きが出始めており、個別銘柄の中ではちらほらと新たな資金が入ってきているのが見ていてわかります。
注目したいのはやはりバイオ、医薬品などの出遅れている銘柄で、循環した資金が年末から年始に向けて流れてくる傾向にあるためこれらのセクターから年末ラリーの主役となる銘柄が出てくるでしょう。