◆SQ前の思惑もあるが、為替の下支えが続きそう
6日(火)の日経平均は、イタリアの国民投票後の海外市場が堅調だったため、安心感から買い優勢で始まりました。しかし、寄り付き直後に18500円目前まで上昇したあとは急速に伸び悩む展開でした。
今日は3日ぶりの反発でしたが、日足ローソク足は5日連続の陰線で上値の重さが目立っています。
おおよそ18300円台を回復してから陰線が目立ち始めているので、年初終値の18450円が年初来高値でしたから、今年の高値圏を回復した達成感が出たのかもしれません。
しかしながら、今日の反発で前日に割り込んだ5日線をあっさりと回復したため、高値でも下がらない底堅さが見られています。
上値は重いものの下値が堅く、方向感がつかみにくい場面です。加えて明日は週末に12月メジャーSQを控える水曜日でもあります。
「SQ週の水曜日は荒れる」というアノマリーがあるので、方向感がない状況に思惑が交錯しそうなため、神経質な展開を想定しています。
ただし、日経平均はドル円相場の円安が支えている印象のため、1ドル=113円から114円程度で安定していれば、思惑先行で多少の振れはあっても横ばい傾向なのではないかと考えられます。
反対に、日経平均が19000円に大台を変えるためには、1ドル=115円台が必須なのかもしれません。