◆来週にはメジャーSQが控えている
1日(木)は、OPEC総会の減産合意を好感した原油高と円安を受けて、日経平均は終値ベースの年初来高値を更新するとともに、心理的な節目の18500円台も回復しました。
OPEC総会で減産合意しない可能性が指摘されていましたから、ややサプライズの結果だったと思われます。
ただし、日経平均が400円以上上昇してから後場に入って失速気味に上昇幅を縮めたところを見ると、OPEC前のカラ売りが買戻された動きとも考えられます。
明日は週末ですし、2日の雇用統計や4日のイタリアで憲法改正の国民投票を控えているので、買いは様子見となって利益確定売り優勢で反落の想定です。
一方、日経平均のチャートはかなり長い上ヒゲを伴う小陰線でした。理屈抜きに強い相場なのでヒゲを埋めて続伸する可能性もありますが、高値圏で出現すると天井形成になりやすいとされるローソク足です。
日経平均の値動きが激しくなっているのも気がかりです。天井や大底では値動きが激しくなる傾向があるためです。
少し早いですが、来週は12月のメジャーSQを控えているので、思惑が出やすいタイミングです。「SQ週の水曜日は荒れる」というアノマリーもあるので、無理に高値を追いかけずに、過熱感が冷めるのを待った方が良いのではないかと思います。