本邦輸入勢のドル買いで113円を提示
昨日のドル円は驚きの上昇となりました。16時過ぎても、月末までにドルを調達したい本邦輸入勢がドル円を買ってきて、結果113円まで上昇しました。輸出企業のドル売り手当は終わっており、輸入企業は買えていないと聞いていましたが、荒っぽく買ってくるのはいつもの展開。
113円台乗せで発表された米国のGDPも好結果となり、ドル円は金曜日の戻り高値である113.30円近辺まで上昇しました。
しかし、ここまで上昇するとさすがに実需の買いも終了。113円台割れでは断続的に買われたものの、上を買ってくる人が少なく、NYクローズにかけて下落の一途を辿りました。
113円台近辺には個人投資家のポジション状況などから、買いポジションが多数残存している様子。一方、売りポジションは逃げ場となったようです。
よって、本日もこのレベルの買いポジションの売りが降ってくることが予想され、日本時間19時より開始されるOPEC総会を前に、113円は上値が重くなる展開が予想されます。
現状、減産合意に雲行きが怪しいところですが、相場を崩すほどの材料ではないとみています。
4月末のOPECでは、週末に減産合意ならずと報じられたものの、ある程度売られた後は東京市場から一気に切り返したことが記憶に新しいところ。
昨日も112.50円すら割り込めず、本日は111円台も付けておりません。さらに、連日米国の経済指標は好結果を出してきておりますから、雇用統計に向けてドル円の買い需要は続くのではないでしょうか。
112円を割り込むことがあれば、買い場だとみています。
OPECからの発表時間は、現時点で日本時間12月1日0時を予定されています。