◆為替市場を動かしそうなイベントには注意
29日(火)は利益確定売りが先行したものの、高安まちまちで下げ渋る底堅い展開でした。
TOPIXの13連騰は達成できませんでしたが、TOPIXがプラスになる場面もあったので、反動安ともいえない動きでした。
日経平均は、前日、本日で5日線を割り込む場面がありました。終値では上回っているのですが、先週までには1度もなかった動きですから、5日線に沿った一本調子の上昇に変化が見られています。
しかし、昨日、本日ともに小幅な陽線でしっかりなので、先高期待の強さから反発の想定です。
一方、明日(30日)はOPEC総会、週末(2日)に米国雇用統計、4日にはイタリアで憲法改正の国民投票を控えており、為替市場を動かしそうなイベントが警戒されるかもしれません。
特にイタリアの国民投票は世論調査で改正案の反対派が有利と伝わっているため、ユーロ売りの材料になる可能性が指摘されています。
ユーロ売りが円高圧力になる可能性があるので、週末にかけて輸出企業の上値を積極的に買えない状況になるかもしれません。
今週に入ってから中小型株や出遅れ株に物色が循環した印象なので、日経平均や主力輸出株は高値もみ合い、出遅れ株や材料株物色が中心になりそうです。