北米比率は77%、想定レートは1ドル=103円
┗船井電機(6839)
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*11月22日追記
野村証券による目標株価引き上げ(900円→1000円)がありましたが、21日までに6営業日続伸していた反動もあって、上昇一服となりました。
一時970円台まで調整したものの、終値では1000円の節目を回復するなど底堅さも見られています。
21日時点で逆日歩がついていますので、売り方の買戻しが需給面の支えになりそうです。
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24日から米国では感謝祭の休暇入りとなります。翌25日は1年で最も消費が盛り上がる「ブラックフライデー」で、クリスマス商戦が始まります。
船井電機はオランダの電機大手フィリップスとライセンス契約を結び、「Philips」ブランドの液晶テレビ、ブルーレイディスク製品を北米を中心に販売しています。
北米売上比率が77%(15年度)と高く、大半がウォルマート経由でも販売される為、ブラックフライデーによる消費が期待出来る企業です。
外国為替市場では円安・ドル高が進み、およそ半年ぶりの1ドル=110円台に乗せています。
今期は6連続の営業赤字を見込など業績低迷は続くものの、赤字幅は前年から縮小する見通し。
さらに、想定為替レートは1ドル=103円と実勢よりも円高のため、10月17日に示された最終赤字82億円から赤字幅が縮小する公算があります。
長年の赤字で継続前提に注記がある企業ですが、ネットキャッシュは300億円ほどと財務体質は良好です。25日の米ブラックフライデーに向けて、市場の関心が高まりそうです。
小野山 功