◆下値目処の水準は25日線だが・・・
2日(水)の日経平均は、トランプリスクの再燃で大幅反落になりました。
今日の急落によって5日線を大きく割り込み、移動平均線が下向きに転換しました。
一方、下方には上昇中の25日線が17000円程度に位置しているので、下値目処になると考えるのが一般的な見方でしょう。
続落すればすぐに17000円に届く水準ですから、いったんは下げ渋るポイントになりそうです。
しかし、4日は夜に雇用統計の発表を控えているため、積極的には動けそうにありません。
また、急落の背景が米国大統領選挙の結果を警戒した動きなので、大統領選挙を8日(火)に控えていること考えると、週末の海外市場の動向も気がかりといえます。
まずは今晩の海外市場の結果待ちですが、明日の結果も織り込むため、4日になってみないとわからないと考えられます。
国内が休場中の海外市場が落ち着いていれば反発、波乱含みだと続落でしょう。ただ、反発の場合は戻っても5日線までの自律反発、続落しても今日の下落が大きかったので17000円と25日線程度までの想定です。
ただし、今日の急落は5日線の向きが変わる転換の動きです。いいかえるなら、短期下落の初動です。
急落で5日線の向きが変わる⇒5日線から離れすぎた分を戻す(自律反発)⇒下向きの5日線に沿って下がるを繰り返すと、短期的な下落調整が続きます。
したがって、金曜日に17000円程度で止まったとしても、5日線の向きは変わりません。
5日線の方向が変わるには、通常は5日くらいかかります。日経平均は、10月17日に5日線を上回って移動平均線に沿った短期上昇が12営業日続いたのですから、反発するにしても1週間程度は時間がかかると思われます。
今から1週間の間に米国雇用統計と大統領選挙の結果がわかるので、それまでは調整の期間に入ったと考えられそうです。
理想的な反転上昇の形は、株価ではなく、移動平均線が近づいて離れる動きです。下向きになった5日線が25日線に近づき、25日線の近くで5日線の向きが上向きに変化する動きが出ることに注目しています。