◆日銀政策決定会合の結果発表日に大きく動く傾向があるが・・・
週明け31日(月)の日経平均は、利益確定売りが先行したものの、下げ渋る底堅い展開でした。
先週末にクリントン候補の私用メール問題が蒸し返されてことが重しになりましたが、終値で5日線を保って終了しています。
底堅い動きではありますが、高値警戒感が強くなっているため、過熱感を冷ます日柄が必要だと考えています。
買い目線だと下がらないのは底堅いとなりますが、売り目線であれば17500円に届きそうで届かない上値の重さも感じる動きでしょう。
強弱感が対立していますから、日経平均は上がれば売られ、下がれば買われる一進一退の横ばいの想定です。
一方、明日(1日)は、今年7回目になる日銀政策決定会合の結果が公表されます。
過去6回は日経平均が大きく動いており、日中値幅を平均すると579円にもなっています。
今年の傾向だと大きく動く可能性があるのですが、この傾向が続くか、続かないかの方に注目しています。今回は、今年の傾向が変わりそうだと考えているためです。
大方の予想は現状維持と見られていますから、期待も失望もあまりないと思われます。
しかし、今年は追加緩和の期待があまりなかったときでも、現状維持の発表をきっかけに仕掛け売りのような動きが目立っていました。日経平均が上がる材料は日銀頼みだったのだと思われます。
もしも明日の結果発表後にこれまでの動きが出ないようであれば、日銀頼みの相場展開が変わる兆しになるのではないかと注目しています。