◆日経平均よりも決算発表に一喜一憂が続きそう
27日(木)の日経平均は、一進一退の展開になって最終的に4日ぶりの反落で終わりました。
ローソク足がほぼ十字足になっているため、高値圏で強弱感が対立した結果を示しています。
当日の高値が17400円台に乗せて戻り高値を更新したものの、安値は5日線を割れており、ともに前日の高値と安値を超えています。
つまり、高値を超えて上昇の勢いが出そうで出ず、安値を割れて売り優勢になりそうでならなかったといえます。
強弱感が対立した状況で明日(28日)を迎えるわけですが、正直にいってどちらに動くかわかりません。
日経平均を予想するコーナーなのにわからないでは答えにならないかもしれませんが、方向感がわからない日があってもおかしくないと思います。
むしろ、多くの投資家がどちらに動くかわからない日だからこそ、結果次第で投資家の気持ちを動かすのではないかと考えられます。
方向感がわからないというより、上昇継続かいったん調整かの分岐点になってきたのだと思われます。
明日は週末ですし、300社弱の決算発表を控えていますから、日経平均がもみ合いで動かないと考えるのが一般的でしょう。
しかし、反発して高値を抜けるような動きになれば、「そろそろ終わりかな?」と感じていた投資家の気持ちを強気に傾けるのではないかと思います。
ドル円チャートがじりじりと円安に動いているため、日経平均の高値抜けと1ドル=105円大台変えが重なれば、先行き強気に傾きそうです。
反対に続落になれば5日線が横ばいになってくるので、高値もみ合いの日柄調整か25日線水準を下値目処にした値幅調整を想定する投資家が増えると思われます。
一方、日経平均の動きと関係なく、決算銘柄が大きく動いている状況ですから、日経平均が高値を更新したとしても、決算が失望された銘柄は大きく下がる可能性があります。
日経平均以上に個別株の選別が重要になってくると思われます。