◆17000円台回復しても、膠着感の強い展開は続きそう
18日(火)の日経平均は、米国株安や円安一服を受けて反落して始まったものの、じわりと切り返す展開になりました。為替市場で1ドル=104円台を回復する動きになったため、日経平均を支えたのだと思われます。
18日の動きを見ても、日経平均が下がらないのは円安が支えているのだと感じました。
19日の4日続伸を想定するのは、欧米株高に支えられそうなためです。
昨晩のNYダウは反落でしたが、節目の18000ドルで踏みとどまりました。原油安が重しになったのですが、本日の夕刻に原油価格は1バレル=50ドル台を回復しています。
また、序盤の欧州株式市場も全般に堅調ですから、原油反発、欧州株高の流れでNYダウも反発する可能性が高そうです。あとは円安が安定すれば、日経平均が17000円台へトライする可能性が高いと考えられます。
もっとも、日経平均が3日続伸しても売買代金は増えませんし、ドル円相場は1ドル=104円をはさんだ一進一退のため、4日続伸で17000円台を回復しても、膠着感の方が目立つのではないかと考えています。
日経平均の右肩上がりのトレンドラインと17000円を上値ラインにした三角保ち合い形状を支えているのが円高転換の動きと考えているため、日経平均が17000円を超えて大きく水準を変えるもの為替次第だと想定しています。
19日は午前中に中国GDPの発表、20日にはECB理事会と第3回の大統領テレビ討論会(現地19日)など、為替市場に影響が大きいイベントを控えています。
これらの材料を消化しつつ、一段の円安と売買代金の増加が確認できれば、日経平均が三角保ち合いを上に離れ、膠着感の強い相場展開も変わってくるのではないかと考えています。