◆調整の売り圧力優勢 - 104円割り込む
※ご注意:予想期間は10月19日と表示されていますが、本日(10月18日)の東京・欧州・NY市場の値動きを想定した記述となります。
1.81%へ米10年債利回りが上昇するにつれて104.30円水準へと押し上げられたドル円でしたが、米国債利回りが低下に転じるとドル売りが優勢となりました。
弱めの米経済指標でドル買いに調整が入ったことに加えて、イランの増産観測で原油が再び50ドルを割り込んだことによるリスク回避の円買いも影響したと見られます。
104円割れでは下値を支える動きも見られましたが、結局は104円を割り込んで昨日の取引を終えています。
◆“もう一段の調整”も懸念されるが…?
週が変わったことで、“雰囲気が少し変わった”印象は否めません。
また“近くて遠い105円”という状況も、ドル調整売りを促している感もあります。
このため“もう一段の調整”も懸念されるところですが、ただ金利先物から見た米12月利上げの確率は“微減”に留まっています。
米金利先高観に大きな変化はないと考えられ、調整の売り圧力を除けば、大きな下落は想定しづらいということになります。
◆ただ金利選好のドル買い再開への期待感あり…
日足・一目均衡表先行スパン上限(本日は103.499円)付近には、分厚いドル買いオーダーが観測されています。
これを割り込むには少々骨が折れると考えられる中、吸収に手間取るようなことがあれば、すぐさま金利選好のドル買いが再開することへの期待感もあります。
反落していた原油はジワリジワリと50ドル前半へと値を戻しつつあり、米国債利回りも緩やかに反発…。
もう一段の調整売りには懸念しつつも、引き続き“押し目買い”で臨みたいところです。
◆ドル円 抵抗・支持ライン
上値5:104.627(10/13高値、ピボット2ndレジスタンス)
上値4:104.467(10/14高値)
上値3:104.364(10/17高値)
上値2:104.233(ピボット1stレジスタンス)
上値1:104.000(大台)
前営業日終値:103.880
下値1:103.788(10/17安値)
下値2:103.601(10/14安値、ピボット1stサポート)
下値3:103.499(日足・一目均衡表先行スパン上限、ピボット2ndサポート)
下値4:103.289(10/12-13安値)
下値5:103.179(10/11安値、100日移動平均線)
※ユーロ円やユーロドルなど、他の通貨ペアの抵抗・支持ラインは〔マーケット・チェック15分Webセミナー〕にて公開。
10:46 ドル円 抵抗・支持ライン追加