◆5日線を割れると、1~2週間調整する往来相場が続いている
13日(木)の日経平均は自律反発を想定します。
12日(水)の日経平均は、米国株の大幅下落が投資家心理を冷やした格好になり、幅広い銘柄に売りが広がりました。
米国株の下落はアルミ大手アルコアの決算が失望されたため、これから本格化する決算発表に慎重になったことが要因でした。
NYダウは節目の18000ドル割れまで余裕はあるものの、200ドルの大幅な下落でしたし、18000ドルを割り込みそうな印象の下落なので警戒される動きでした。
それでも日経平均は前場で下げ渋りも見せたのですが、後場に入ってから見切売りが広がる展開で、引け味の悪さが目立ちました。
12日の日経平均のポイントは、5日線を終値で割り込んでしまったことです。7月以降の日経平均は、5日線を割れると1週間から2週間の調整に入ってしまう傾向があるためです。
反対に調整してから5日線を超えると1週程度の上昇になっており、16000円台から17000円の範囲で5日線が小さい波を作る往来相場といえます。
往来相場の傾向が続くようだと、来週末にかけて16400~500円程度まで調整する可能性も考えられます。
もっとも、下落要因が米国株安でしたから、今晩の海外市場の結果次第なのでしょう。米国株の大幅反発や1ドル=104円を超える円安となれば一時的な下落に留まる可能性もあります。
ただ、往来相場の傾向を否定して短期上昇が続く強い動きになるなら、今週中に11日の高値17074円を超える必要があると考えています。
12日の終値からだと、11日の高値を超えるために+234円が必要です。17000円をすぐに回復するハードルは海外市場や為替次第になりそうですが、12日の下げが大きかったので自律反発の想定とします。