◆予想を下回る雇用統計で円安一服
週末7日(金)の日経平均は雇用統計や3連休を控えて小幅に反落でしたが、下げ幅は30円と4連騰したあとを考えると底堅さを見せました。
週末の買い手控え要因になった米国9月雇用統計の結果は、非農業部門の雇用者数の伸びが15.6万人増でした。事前予想は17.5万人増程度だったため、予想を下回る弱い結果でした。
強弱感が入り混じる結果で売り買いが交錯、NYダウは一時100ドルを超える下落になる場面があったものの、取引終了にかけて下げ幅の大半を取り返す動きでした。
米国株の下げは小幅だったものの、ドル円相場は1ドル=102円90銭程度と1円程度、円高が進みました。
4連騰達成の支援材料だった円安が一服してしまったため、17000円台を回復する上昇の手がかりは後退したとなり、上昇一服の続落想定です。
ただし、米国雇用統計の結果を織り込んだシカゴ日経先物(CME)は16785円で終わり、およそ5日線(16782円)水準なので上昇の反動の範囲といえます。
一方、来週から米国の決算発表がスタートし、翌週から国内企業の決算発表が本格化します。
日経平均が17000円台を明確に回復するためには、主力企業の決算発表が予想以上に堅調、加えて円安が進み、売買代金が増加する動きだと考えています。そうなると、来週は踊り場になりそうなタイミングです。
したがって、来週は日経平均は上がれば下がり、下がれば上がるという方向感のない動きに戻ってしまうのではないかと考えています。