◆高値をブレイクして上昇がスタートする条件とは?
6日(木)の日経平均は、米国株高、原油高、円安を好感して買い先行となり、日経平均は4日続伸を達成しました。
しかし、17000円の大台にあと一方届かずに伸び悩み、ローソク足は上ヒゲをともなう小陰線でした。
2ヶ月ぶりの続伸記録ではありますが、7日は国内三連休と雇用統計を控えているため、買いが手控えられそうです。
日経平均4日続伸の原動力になったドル円相場も、雇用統計発表前では動きが止まる可能性がありそうです。
一方、6日の引け後に発表された9月第4週の投資主体別売買動向によると、外国人投資家は現物株を1887億円売り越していました。売り越しは5週連続で、9月の売り越し合計は1兆1049億円になっています。
外国人投資家が1兆円も売り越したのに、9月の日経平均が大きく下がらなかったのは、日銀のETF買い入れが外国人売りを吸収したからなのでしょう。
また、9月の東証1部の売買代金は1日あたり2兆円を割れたのですが、一貫して外国人投資家が売り越していたからだと思われます。
10月相場になって4日続伸達成は明るい話題ですが、売買代金は連日で2兆円を割れています。売買代金が2兆円を回復できないのは、外国人投資家が日本株を買っていないからだと感じています。
売買代金に変化がなく、往来の上限に近づいたのであれば、続伸も止まってしまうという想定になります。