◆日経平均は『ミニ三空』で上値が重そうだが・・・
5日(水)の日経平均は、米国利上げムードが高まって1ドル=102円台後半に円安が進んだことが下支え要因になりました。 日経平均は7月11日から19日に6日続伸して以来の3日続伸を達成しました。
2ヶ月ぶりの続伸記録ですから、相場の傾向が変わって上昇が続くことに期待したいところですが、今週末は国内三連休と雇用統計を控えていては、さすがに上値が重くなりそうです。
また、上昇の勢いはないものの、小さい窓あけで3日続伸したので『ミニ三空』といえるでしょう。
3回連続で窓をあけて大きく上昇するパターンは『三空踏み上げ』といわれ、『三空踏み上げに売り向かえ』といわれますから、いったんは上昇が止まってしまう可能性は高いかもしれません。
しかしながら、ドル円相場の大きな基調の変化が、日経平均の支えになりそうだと考えています。
ドル円相場は年初に25日線と75日線がデッドクロスして以来、75日線が円安の鬼門になっていたわけですが、本日の円安で75日線を抜けてきました。
しかも単純に75日線を抜けたのではなく、25日線と75日線の2本の移動平均線を同時にまたぐ長めの陽線で抜けています。
ドル円相場はこれまで75日線を抜けても3日以上保ったことがありません。しかし、『移動平均線2本またぎの大陽線出現』であれば、一段の円安進行に期待したいところです。
日経平均の3日続伸も傾向の変化といえますが、ドル円相場はおよそ10ヶ月ぶりの大きな変化なので、こちらの方が注目できるのではないかと考えています。
日経平均が反落するのは3連休と米国雇用統計を控えた週末と考えて、4日続伸を想定します。
ただし、16900円から17000円の節目が接近していますので、小幅続伸の見通しです。