◆5日線とのかい離を修正するタイミングか?
週末23日の米国市場は、原油安が重石になってNYダウは4日ぶりの反落でした。為替はやや円安でしたが、1ドル=100円を割れをなんとか回避しながら、神経質な状況が続いています。
ただ、米国株安はFOMC後に大幅上昇した反動と見られますから、週明けの投資家心理に警戒感を与えるほどではないでしょう。
外部環境から先行きを読むのは難しいと思われますが、チャート上は大陽線で5日移動平均線をまたぎ、下向きだった5日線が上向きに変化する短期転換を示しています。
移動平均線をマーケットに参加している『投資家の気持ち』に置き換えると、5日移動平均線は1週間の平均ですから、1週間程度の投資家の気持ちは上を向き始めている(強気)と考えられます。
しかしながら、短期的な投資家が強気でも、米国株安、円高警戒では日経平均や主力大型株の上値は重くなりそうです。
したがって、日経平均はもみ合いで、21日の大陽線で5日線から離れすぎた分(かい離)を修正するタイミングだと思われます。
週末23日の5日線は16595円、株価は16754円なので、週明けの日経平均は上値が重いけれども、5日線がサポートする下がりにくい展開を想定します。
一方、投資家の気持ちが強気に傾いているとみて、中小型株へ物色が向かうと見ています。週末は日経平均やTOPIXがマイナスでしたが、値上がり銘柄数は1200を超えていました。このような指数は上がらなくても、中小型株はしっかりする底堅い展開を想定しています。