◆反発しても5日線水準までの戻り売りスタンス
週明け(12日)の日経平均は、先週末の米国株急落を受けて大幅な下落になりました。ポイントは下げ幅が大きくなったことより、2兆円を大きく割り込んだ売買代金の少なさにあると考えています。
先週までは17000円大台近辺で方向感がなく、売買代金が低調でも納得できました。しかし、これだけ大きく下がったにも関わらず、売買代金が増えないことには違和感があります。
株価が大きく動けば投資家の思惑が交錯するはずなのですが、これほど低調な売買代金では参加している投資家がいないとさえ感じてしまいます。
ただし、低調な売買代金から売りのエネルギーも少ないと考えられるため、続落しても目先は16500円の節目までと見ています。
一方、日経平均の5日移動平均線が明確に下に向いたため、目先的に16500円程度で下げ止まったとしても、5日線水準までの戻り売りスタンスで考えています。
なお、12日は先週末に続き2日連続で日銀がETF買い入れたとのことですが、世界的な株安の流れでは、いくら日銀が買うといってもついていけない投資家が多かったのだと思います。
日銀のETF買い入れがあっても、調整のスピードがゆっくりになる程度と考えた方が無難かもしれません。