塩野義製薬<4507>=後場一段高。
同社はきょう、米ラスベガスで開催されている米国最大の疼痛学会「PAINWeek2016」で、便秘症を対象とした拮抗薬「ナルデメジン」の第3相臨床試験で得られた長期安全性や有効性などの良好な結果を公表したことを明らかにした。なお、同社は16年3月に「ナルデメジン」の国内での製造販売承認申請ならびに米国で新薬承認申請をしている。米国処方薬ユーザーフィー法に基づくFDA(米国食品医薬品局)の審査終了目標日は17年3月23日が予定されている。
理経<8226>=ストップ高。
この日の午前中、Jアラート(全国瞬時警報システム)用「新型受信機」の販売を開始したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。Jアラートは、総務省消防庁が国民保護情報(弾道ミサイル情報など)、津波警報、緊急地震速報などの緊急情報を、通信衛星を用いて国(内閣官房・気象庁から消防庁経由)から送信し、市区町村などの防災行政無線などを自動起動し、国から住民まで緊急情報を瞬時に伝達するシステム。
カカクコム<2371>=大幅反発。
前日は、同社が運営する飲食店情報サイト「食べログ」において、飲食店の評価点数を会社側が意図的に操作したとのインターネット上の指摘を受けて後場急落したが、この日は買い戻しで大幅反発となった。7日の取引終了後に、「食べログ」レストラン向け広告商品の改訂を発表するとともに、「自然検索で表示される点数およびランキングは、オンライン予約機能の利用是非に一切関係なく、これまでと同様ユーザーの評価を基礎に算出、表示をしている」とのコメントを発表。これにより過度の警戒感が薄れたようだ。
任天堂<7974>=大商いで急騰。
米アップルが現地時間7日に開催したイベントで「iPhone7」などを発表、世界の耳目を集めたが、そこで任天堂は人気ゲーム「スーパーマリオ」の新作である「スーパーマリオラン」をiPhone向けに提供することを発表、これが株価を強く刺激する格好となっている。同社株は前日に東証1部断トツの売買代金をこなし、5%近い急伸をみせていたが、利益確定の売り圧力は乏しい。7月19日には「ポケモンGO」関連人気に乗り3万2700円まで上値を伸ばしたこともあって、戻り相場はまだ中盤とみたリバウンド期待の買いが勢いを増している。
マネースクウェアHD<8728>=ストップ高。
7日の取引終了後、米投資ファンド、カーライル・グループ傘下のインフィニティ(東京都千代田区)が、同社に対するTOBを発表しており、TOB価格の1250円にサヤ寄せする動きとなっている。MBO(経営陣による買収)の一環として非上場化を目的に買収するもので、買付予定株数は782万8800株(下限417万6100株、上限は設定なし)で、買付期間は9月8日から10月24日まで。なお、TOB成立後、M2HDは所定の手続きを経て上場廃止となる見通し。これを受けて東京証券取引所は7日付で、同社株を監理銘柄(確認中)に指定した。
メディアスホールディングス<3154>=ストップ高。
7日の取引終了後、9月30日を基準日として1対2株の株式分割を実施すると発表しており、これを好感した買いが入っている。投資単位あたりの金額を引き下げることで、より投資しやすい環境を整え、流動性の向上を図ることを目的としている。また同時に、9月6日に東証2部に市場変更したことを記念して、中間配当で10円の記念配当を実施すると発表しており、これを好材料視した買いも入っているようだ。