取得規模が前回の「2倍超」に拡大
┗野村ホールディングス(8604)
----------------------------------------
*8月17日追記
一時99円台まで進んだ円高・ドル安が一服したことで、日経平均株価は3日ぶりの反発となりました。地合いの好転に伴い、野村株は後場一段高と強含む展開でした。
米国や欧州の株式市場は高値を更新しており、円高さえ一服すれば、出遅れ感のある日本株にも資金流入が見込みやすい状況です。
8月15日に1年8ヶ月ぶりの低水準まで落ち込んだ東証の売買代金も、2兆円台を回復しており、証券株に対する過度な悲観は後退しつつあります。
----------------------------------------
国内首位の証券会社、野村證券が中核。国内外で3万人超の従業員を抱える巨大金融グループです。
7月28日に第1四半期の決算と併せて、450億円を上限とする自社株買いを実施すると発表。8月15日から株式の取得期間に入ります。
取得期間は来年1月27日までとされていますが、過去の自社株買い実施時には10日~2週間ほどの短期間に取得を終えており、今回も短期間のうちに買入れが実施される可能性があります。
今年5月に行われた自社株買い期間中(5月18日~6月7日までの15営業日)のパフォーマンスは、日経平均が22円(0.1%)高と小幅に上昇した反面、野村ホールディングスは20.1円(4.3%)安と振るいませんでした。
ただ、今回の自社株買いの規模は前回、前々回の2回分の合計(400億円)を上回る450億円と規模が大幅に増えているため、今回も短期間に自社株買いが実施されるのであれば、株式需給の改善に寄与しそうです。
日銀が8月4日以降、前場で東証株価指数が下がるようであれば、1回あたり707億円のETF買い入れを行っていることから、相場が大きく崩れる心配が低くなっています。
今週は王道、野村株で勝負されてみてはいかがでしょうか?
小野山 功