ジェットコースター継続
本日は、今週のメインイベント・黒田劇場が開幕する。
昨晩は「日銀が政府からの圧力の下、追加緩和を検討、財務省も日銀に対して追加緩和を打ち出すようロビー活動を実施。日銀の追加和決定の際の声明草案まで用意している」というヘッドラインで、NYの引けにかけてドル買いで反応したものの、東京時間には戻りを売られて頭の重い展開となっている。
今週、ヘッドラインで流れた「日本政府、景気対策で50年債の発行を検討」「安倍首相、財政措置は13兆円、事業規模は28兆円を上回ると表明」で、かなりの部分、ドル高は相場には織り込まれた感もあり、仮に、日銀による追加緩和が決まった場合でも、一時的な幅が出る可能性はあるものの、上昇の持続性には疑問の声も多い。
テクニカル的には、ダブルボトムで付けたネックラインと重なる基準線で下支えられている状態で、エリオット波動では、4波終了、5波動目を試す流れにも見える。仮に日銀追加緩和決定で、5波動目が始まった場合、第一波動と同値幅なら107.74円水準がターゲット。東京早朝には、103円台を付けていたため、一定の値幅は期待できるものの、戻り売りも強いと考える。3波高値を上抜けないでフェイラー(失敗)となる可能性もあるだろう。
消費増税対策として黒田バズーガー第二弾を打ち込んだ時に、消費増税見送りと言う仕打ちを受けた経緯があるため、今回は追加緩和を見送ると言う穿った見方も一部で浮上しているが、仮に追加緩和見送りなら、6月以降付けた、1番底・2番底が試される流れとなろう。ただし、追加緩和を催促するような恰好で103円台まで売られ始めているため、この場合も、急落後に急伸と言うような荒い値動きも想定される。
いずれにしろ、日銀金融政策決定会合・黒田総裁会見を受けて、本日もジェッコースター相場が出現しそうな雰囲気だ。