■金のETF残高は増加傾向
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■先週末は、米製造業PMI速報値が予想を上回ったことや
日銀追加緩和観測からリスク回避が抑制され、106円台をキープして
終了しました。
今週は、FOMCや日銀金融政策決定会合がメイン材料となるため、
それまでは、押し目買い優勢の中、106円を挟んだもみ合いを
予想しています。
■FOMCでは、基本的にFFレートは据え置きと予想しています。
また、議長の会見はないので、声明文の注目することになりますが、
これまで指摘してきた設備投資やインフレ指標に大きな改善はないと
みているので材料視されにくいとみています。
■注目は日銀金融政策決定会合です。
これまで相場を押し上げてきた材料が追加緩和観測だっただけに、
材料が先行しすぎた感は否めないです。
昔から言われている永久国債といった非現実的な話題が相場に織り込まれて
いることを考えると、今会合でゼロ回答となった場合の失望売りは
大きいとみています。
また、テクニカルでは、日足ベースで移動平均75日線を超えることが
できなかったことも気がかりです。
今年に入り、すでに2月初めの120円台と5月末の110円台で失敗して
いるので今回も過去の経験則通りの展開も視野に入れる必要も
ありそうです。
■そしてもう一つ注目したいものがあります。
それは、金とドルの動きです。ドルインデックスをみれば、
今年4月以来の高値水準に位置し、特に英離脱後のしわ寄せがドル高を
演出しています。
しかし、それと同時に金のETF残高をみれば増加傾向しており、トレンドも
いまだ上向きのままです。
通常、「ドル高金安」が通常で、現在は「金高ドル高」になっており、
中期的に相場を見るうえで迷う面も否めないようです。
■本日は、イベント前でレンジが狭い取引を想定してカウンタートレードで
利食いも早めておきたいと考えています。
以下は、重要なレートポイントになります。
・先週末高値…106.40円
・先週末安値…105.57円