来期は創業100周年
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*6月29日追記
日経平均は3日続伸し、英国のEU離脱による混乱はひとまず落ち着きつつあります。3月企業の配当再投資や、月末のお化粧買いへの期待感も手がかりになったようです。
昨日まではNTTやJTなど、景気変動の影響を受けにくいディフェンシブ銘柄に資金が向かっていましたが、本日はトヨタや新日鐵住金などシクリカル銘柄が買われ、相場の雰囲気は良くなっている印象です。
パナソニックは本日、4日ぶりの反発となりました。まずは節目の900円回復が目標になりそうです。
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┗パナソニック(6752)
経営難から台湾企業に買収されることが決まったシャープに関して、同社製品を「購入しない」と答えた消費者の割合が6割に上ったことが、日本経済新聞電子版のアンケート調査(回答数2458人)で明らかになりました。
台湾企業に買収されることで、同社製品を買いたくないと思う消費者が少なからず増えているようです。電器大手メーカーでは、不正会計問題で信頼を失った東芝が、家電部門を中国企業に売却することも決まっています。
白物家電(冷蔵庫、洗濯機、エアコン、掃除機など)メーカーのうち、純粋な日本勢はパナソニックと日立製作所、三菱電機の3陣営に集約されることになり、首位のパナソニックの優位性が高まる可能性があります。
英国のEU離脱が決まり、円相場が一時1ドル100円の節目を割り込むなど、急激な円高に見舞われています。
パナソニックは大手電機メーカーの中では、円高の影響を受けにくい「非輸出関連」銘柄です。国内での売上比率が高く、対ドルでの1円の円高で10億円程度の営業減益にとどまるとみられます。
短期的な円相場の急変は好ましくないものの、24日(金)に8%超急落した株価はさすがに売られ過ぎではないでしょうか?
今期(17年3月期)は車載関連の研究開発費用増加で減益を予想するものの、創業100周年となる18年3月期には営業利益5,000億円、当期純利益2,500億円以上を目指すとしています。収穫期の来期に向けて、じっくり取り組んでみてはいかがでしょうか?
小野山 功