Ｖテクが１０年ぶり高値圏、有機ＥＬ関連で人気加速し１万円大台が目前

　ブイ・テクノロジー<7717.T>が続急伸。前日は一時１５００円高のストップ高に買われる場面があったが、きょうもその余勢を駆って上値追い加速、１万円大台が目前で０６年８月以来１０年ぶりの高値圏に突入している。

　韓国ＬＧ電子が、今年の有機ＥＬテレビの販売台数を昨年比３倍の９０万台強に大増産する計画が伝わっているほか、来週１３日から開催されるアップルの世界開発者会議（ＷＷＤＣ）では、有機ＥＬパネル採用が見込まれている来年発売予定の「ｉＰｈｏｎｅ７ｓ」についての詳細情報が出るのではないかとの思惑が、関連株の株価を刺激している。特にＶテクは部材から製造装置まで品揃えを拡充している点が他社にはない強み。同社開発製品であるファイン・ハイブリッド・マスク（ＦＨＭ）は有機ＥＬを蒸着させるプロセスで需要が高く、商機をとらえる公算が大きいとみられている。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）