■注目銘柄:【売り】㈱アキュセラ(4589)
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5月から、失明や視力低下を招く目の病気や加齢黄斑変性症に使う治療薬候補「エミクススタト塩酸塩」の臨床第2b/c相試験が開始され、同社は注目を集めていました。
しかし、臨床試験のトップラインデータの結果では、主要評価項目を達成できず、薬の十分な効果が認められませんでした。
新薬開発で業績拡大が大きく期待感されていただけに、薬の効果が確認できないという発表を受けて期待感が消失し、ストップ安を連続するまで下落しています。
また、今回の発表の前に大きく売りが出たことで、インサイダー取引の疑いもでていることから、同社の内部統制についても疑問視する投資家も現れています。
会社業績や信用性を損なう悪材料が重なったことで、6日連続ストップ安となりました。
本日2日に7営業日ぶりに寄り付き、大きく株価が乱高下していますが、
新薬開発の期待感が剥落した中で、買い材料は見つけにくいと言えるでしょう。
短期売買を目的としたか自律反発の買いはあるでしょうが、
買いの勢いは長く続く可能性は低いと考えます。
なお、バイオ関連株は、ひとたび新薬を開発すると業績が何十倍、何百倍にも膨らむことからとても夢のあるテーマ性の高い銘柄と言えます。
しかし、夢がある一方で、新薬開発が夢のままに終わる可能性もあり、リスクが高いです。
臨床実験の発表内容によっては、
「新薬開発の中止」「開発の進捗が遅い」等の理由から、
今回のように急落するリスクがあります。
投資をする際は、総資金のうち5%以内に抑えるなど、
リスクを抑えた投資が大事だと言えるでしょう。
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眼疾患の治療・進行を遅らせる可能性のある治療薬の開発に取り組む臨床開発段階のバイオテクノロジー企業。
本社所在地は東京都渋谷区。
■㈱アキュセラの経営見通し
2016年12月期における経営見通し…
提携からの収益:25~27.5百万円(前年同期比+3.9~14.3%)
営業利益:△37百万円
当期純利益:△3百万円
■㈱アキュセラの経営成績
2016年12月期第1四半期(2016年1月1日~2016年3月31日)における経営成績…
提携からの収益:3.8百万円(前年同期比△47.9%)
営業利益:△13百万円
四半期純利益:△13百万円
(出典:2016年12月期第1四半期決算短信〔米国基準〕(連結))
■㈱アキュセラの直近のニュース
アキュセラ<4589>が5連騰。朝方は高値警戒感から一服していたが、売り一巡後は一気に切り返し初の7000円台に乗せてきた。そーせいグループ<4565>が高値圏で調整するなか、バイオ関連株を物色する個人投資家の資金がアキュセラに集まりつつあるようだ。眼疾患の加齢黄斑変性に対する治療薬「エミクススタト」は現在、臨床第2b/3相試験の段階にあり、主要項の達成に関する評価となるトップラインデータは6月に公表となる予定だ。また、白内障治療薬の候補化合物「ラノステロール」に対する期待も膨らんでいる。
(出典:2016年5月25日、Kabutanニュース)
■本記事のまとめ
25日は上ヒゲをのばした大陰線が現れ、売り圧力が強まっている。
今後急落する可能性もあるので、今は購入を控えておいた方が無難だろう。