トランザクション<7818>=後場急伸。
この日正午ごろ、16年8月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の108億100万円から114億円(前期比11.2%増)へ、営業利益を6億600万円から8億5000万円(同58.9%増)へ上方修正しており、これを好感した買いが入っている。エコバッグなどの主力製品の販売や電子タバコ事業をはじめとする新規事業が引き続き好調に推移していることに加えて、販売管理費の計画的支出が寄与するとしている。
タカタ<7312>=ストップ高。
きょう付の日本経済新聞・電子版が欠陥エアバッグのリコール(回収・無償修理)問題を抱えるタカタについて、「米投資ファンド大手のコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が支援する方針であることが26日、分かった」と報じ、これが材料視されているようだ。同社は今月5日に、米国運輸省道路交通安全局との間で、相安定化硝酸アンモニウムを使用した乾燥剤が入っていない前席エアバッグインフレータのうち、米国でこれまで市場措置対象になっていないものすべてについて、新たに市場措置の対象に含めることで合意したと発表。この修正合意により、米国で市場措置拡大の対象となるインフレータの総数は約3500万個から4000万個になるとしている。
ウィルグループ<6089>=大幅続伸。
同社は家電量販店など大規模事業所向けセールス派遣を主力に手掛けるが、自社の正社員を派遣社員とともに派遣する「ハイブリッド派遣」で業界他社と差別化を進め需要を囲い込んでいる。また、最近では「介護派遣が急速な伸びを示しており、今後収益を牽引する有力部門に浮上している」(市場関係者)という。17年3月期は営業利益16億円予想と前期の52%増益に続き2ケタ伸長を確保する見通し。PERも12.5倍と、この成長力にして割安感が強い。
カーディナル<7855>=ストップ高。
NHKニュースが「クレジットカード端末 ICチップ対応 義務化へ」と報じており、カード専業メーカーである同社の刺激材料となっているようだ。報道によると、経済産業省は、クレジットカードの磁気ストライプに記録された情報が盗み取られる被害が後を絶たないことから、比較的安全性が高いICチップに対応した読み取り端末の導入を店舗に義務づける法改正を行う方針を固めたとしており、関連企業への特需が期待されているようだ。
ガーラ<4777>=ストップ高。
同社は25日、アンドロイド向けスマートフォンゲーム「アーケイン(Arcane)」の英語版について、米国・カナダなど英語圏でのダウンロード配信を開始したことを発表、これを手掛かり材料に投機資金を呼び込むかたちとなった。株価は20日を境に既に急騰モードに入っており、きょうの高値まで5日間で約58%の上昇をみせている。
セレス<3696>=続急伸。
同社は国内最大規模のスマートフォン向けポイントサイトを運営するが、昨年12月にビットコインサービスを手掛けるビットバンクに追加出資するとともに業務提携し、フィンテック関連の有力銘柄として市場の注目度が高まった。前週末20日には、決済連動アプリを提供するアイ・ティ・リアライズと資本業務提携し、業績将来性に対する期待が投機資金の攻勢を勢いづかせている。