矢作建設工業<1870>=急騰。
同社は9日取引終了後、17年3月期の連結業績予想を発表、売上高は900億円(前期比1.4%増)、営業利益は76億円(同3.4%増)、最終利益は50億円(同7.2%増)を見込むなど好調が続く見通しで、市場コンセンサスを上回ったこともあって物色資金を一気に誘導した。同社は名古屋市東区に本社を置き、中部地区を営業テリトリーに建築・土木を展開し需要取り込みに成功している。
スリープログループ
<2375>=後場にストップ高。
同社はきょう、
ニフティ<3828>が提供する新サービス「まかせて情シス」に、ITに関するヘルプデスクおよび訪問サポートサービスを提供すると発表。これが材料視されているようだ。同社はこれまで1万社を超える企業に対してITサポートを提供しており、またグループ会社のアセットデザインは国内42カ所にレンタルオフィスを展開し、1600社のスタートアップ企業が利用している。
アスコット<3264>=ストップ高。
同社は9日取引終了後に、親会社および筆頭株主である沢田ホールディングス
<8699>が保有する1000万株のうちの763万4500株について、平安ジャパン・インベストメント1号投資事業有限責任組合への異動が完了したと発表。この組合に80.0%を出資(3月31日時点)する中国平安グループとの事業展開などが改めて期待されているようだ。
メディカルシステムネットワーク<4350>=ストップ高。
9日の取引終了後、日本郵便(東京都千代田区)の郵便サービスを活用し、在宅医療を受ける患者向けに処方薬などの宅配サービスを6月上旬から開始すると正式発表しており、これを好感した買いが入っている。主に札幌市、名古屋市を中心とするエリアで実施する予定で、グループ会社で「なの花薬局」を展開するファーマホールディングの薬剤師が在宅訪問により服薬指導を行い、その後、調剤薬局から在宅患者の自宅や施設へ、日本郵便がゆうパックで処方薬などを配達するという。
イーレックス<9517>=急騰。
同社は余剰電力を買い取り顧客に販売する新電力の象徴的な銘柄として電力自由化でビジネスチャンスの拡大が期待されている。9日取引終了後に発表した17年3月期の連結業績予想は売上高が334億6600万円(前期比46.3%増)、営業利益は26億6400万円(同54.6%増)、最終利益は14億2600万円(同28.2%増)を見込むなど、前期の2ケタ増益に続き業績拡大が加速する見通しで、これが物色資金を呼び込んだ。
ゼンリン<9474>=大幅高。
9日取引終了後に発表した17年3月期の連結業績予想では、売上高が570億円(前期比3.7%増)、営業利益は34億円(同11.9%増)、最終利益は22億円(同36.6%増)を見込むなど好調。カーナビ向けの増勢に加えて、不動産業界など特定業種向け住宅地図サービスが収益を牽引する見通し。16年3月期の営業利益は27.2%増の30億3800万円と高い伸びで着地しており、連続2ケタ増益見通しに評価は高い。また、年間配当は前期比1円50銭増配の34円と増配指向を続けていることも評価材料だ。