九州に限らずこれからが地震の本格化という慎重な見方も必要
被災者の皆様が平常な暮らしを再開できますよう祈りますとともに、日本国の経済発展、ひいては世界経済の安定的な成長のために欠かせない日本の重要拠点である九州経済の復興を日本人として切に願うとともに、私もできることはしていきたいと思っています。
経済産業省・九州経済産業局の統計によりますと、九州の経済規模はベルギー一国に相当します。
主要な産業として
○ 輸送機械
○ 電子部品・デバイス・・・用途=スマホ、液晶関連など
○はん用・生産用・業務用機械工業・・・用途=フラットパネル・ディスプレイ製造装置、医療器械など
○窯業・土石製品工業・・・耐火レンガなど=道路関連等
などの製造で上場企業の拠点も多数あります。
読売新聞記事で指摘されていますが、ルネサスエレクトロニクスは東日本大震災で工場が被災したことが、経営不振の一因となった事例もあることから、国の全力の復興支援が必要です。
日本経済に大きな影響があることは間違いないだけに、とても他人事では済まされない大災害であるとの認識のもと、細心の注意を払っていきたいものです。
さて、リンク先に示しましたように、地震がこれで終息したと考えるのは早計ではないかと思っています。これから本格化する可能性も考えておかなくてはなりません。
そして、こうした災害を契機に
●日本の消費税再増税議論の行方・・・復興支援金の財源として敢行するのか、経済優先で延期するのか
●FOMCの金利政策の行方・・・アメリカ経済、とりわけアメリカのファイナンスへの影響の大きい日本経済を考えるとき、金利引き上げペースをどうするのか
この点を注視したいものですね。
いずれにしても日本の重大事との認識が必要で、楽観視は禁物です。