稼ぎ頭はバイクではなく…
┗ヤマハ発動機(7272)
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*4月14日追記
円高一服で輸出関連のヤマハ発動機にも買戻しが入り、25日移動平均線(1,792円)を上回る堅調な推移となりました。
来週から主要企業の決算発表が国内でもスタートしますが、同社は12月期の為、今期見通しはすでに開示済みです。すでに業績見通しが開示されている分、決算前にポジション調整の売りに押される恐れは低いでしょう。
13日の米国株は続伸し、5か月ぶりの水準を回復しています。週末に向けて、もう一段高を期待したいところです。
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楽器のヤマハから分離。輸送用機器が主力で、2輪車はホンダに次いで世界2位の売上げ規模を持ちます。
同社はバイクのイメージが強いものの、収益を牽引しているのは船外機(外付けエンジン)やボートなどマリン事業です。
同事業は売上では全社の2割ほど(3,034億円)ですが、営業利益は602億円と全体の50%を稼ぎ出しています。
船外機では世界シェア約4割と高く、一つの規格を大量生産できる規模のメリットを享受しています。
2018年度を最終年度とする中期経営計画で、一株当たりの純利益(EPS)を300円以上にする目標を掲げました。
前期実績が171円ですので、3年で75%増と野心的な目標です。また、配当性向を30%としていますので、仮にEPSが300円まで増えた場合、配当金は90円という計算になります。
現在同社株は1660円程度で推移しているため、この水準で割ると、配当利回りが5.4%という高い目標になります。
株価は足元で予想PER=7.2倍と割安感が強まっています。円高の局面の今、逆張りで狙いたい優良銘柄です。
小野山 功